耳介療法は、伝統的中国医術において、重要な医療技術として歴史的実績があります。

その基本理論は、「身体各器官は、全体の縮図である」という相似的身体観です。
例えば、中国の古典医学書には「耳は、五臓六腑の経絡が集積しており、全身を反映し、様々な病気を治療することが出来る。」との記載があります。現在、耳介療法は、西欧の医学研究・臨床現場で注目されています。

この理由の１つに、欧米現代社会の病理的疾患ともいえるアルコールや向精神薬・麻薬等の「薬物依存症」および肥満高血圧、関節疾患等のいわゆる生活習慣病に耳介療法が一定に効果があると医学的に認知された点が上げられます。

こうした、現代耳介医学研究の先駆者は、フランスの神経科医Ｐ・ノジェ博士で、かれは、以下の耳介医学基本理論を提唱しました。

　1、耳介は、胎児が投影された脳・内 臓等全身と密接な関係がある。
　2、この関係性は、耳介は「胎児の投影されたもの」として現れる。

しかし、この理論は提唱初期には医学界に受け入れられませんでしたが、その後、脳と耳介の反射理論に関する研究と臨床効果が蓄積されるにつれ、右図の様な耳穴配置図が整備され、多くの疾患に用いられるようになりました。

各種アレルギー疾患、各種関節炎、慢性皮膚炎、慢性肝炎（Ｃ型）、各種薬物依存症（酒・煙草・コカイン中毒）高血圧症、気管　炎喘息、欝病、統合失調症、不眠、不安神経症、月経困難症、各種筋痛症、耳鼻咽喉科疾患全般、緑内障、視神経炎、腎炎、膀胱炎、前立腺症等

この療法は他の療法に比較して、以下のように多くの利点があります。

　1、適応症は広範囲で、即効性がある。
　2、現代医学と東洋経絡医学を綜合的に用いることができる。
　3、術式が簡便で経済的である。
　4、副作用が少なく、家庭医学として優れている。
　5、鍼灸師/指圧師等の免許がいらない。誰でも出来る。

この講座は、鍼灸師免許が必要な針・灸用具類や、とかく金属アレルギーを起こしやすい「金粒」や電磁波の影響を与えやすい「磁気粒」等は一切用いません。その代わり、金メッキ製の特製診断治療ステック「穴押圧棒」と、ハーブ種子（王不留行）（右写真）と、天然香料主材の沈香・白檀・ラベンダー線香を用います。

開催日程	土曜（pm2～6）・日曜（pm1～5）2日制
費用	講座費￥30.000（前納）
教材	用具費￥5.500（穴圧具[2本組]、温熱線香，貼付粒）
場所	ハーブアート6F講習会室 （JR京浜東北・埼京線赤羽徒歩2分）
その他	開催最低定員は8名